ナイルに死す
今週のお題「プレゼントしたい本」
私の周りにミステリ好きは、あまりいない。
一人一人に聞いたわけではないが、少なくとも自発的にそう言っている人はいない。
そして、アガサクリスティ好きも、過去に一度だけ、あまり仲良くもない同僚で一人いたくらいだ。
そういう環境だからこそ、ふっと差し上げたいのがナイルに死す。
本をプレゼントしようと思うからには、お相手は本好きだろうし、本好きの中には『分厚い本』に興奮する人たちは、まぁまぁいると思う。
アガサクリスティの本の中で、ナイルに死すは、分厚い方である。題名もシンプル。そして中々ナイルに行かない。これが良い。全く興味ゼロだったナイル(つまりエジプト)に行きたくなる。あとは推理小説なので、とにかく読んでもらえたらいいのだが、この手の本を勧めた時によく言われるのが、
登場人物の名前が覚えられない
というもの。うん。わかる。わかるが、別に100人も出てくるわけじゃない。言っても1ページで一覧にできるくらいの人数だ。そこは頑張ってほしい。
ちなみに犯人は割とミステリ初心者でも見つけやすいタイプだと思う。
ま、とはいえ、多分私の一生の中で、ナイルに死すを誰かにプレゼントする機会はないだろうな。だってそれなら『ぐるんぱのようちえん』辺りを差し上げた方が、ようちえん確実に喜ばれそうだから。